ついにLeica M-D Typ 262が発表になりました。
デジタルカメラなのに液晶ディスプレイを排除したアナログ感覚なカメラ。2014年に世界600台限定で発売されたライカM Edition 60の普及モデルとしての位置づけでしょうか・・・普及モデルといってもかなり高価ですが・・・。
買わないし買えないですが、こういうコンセプトのカメラを出せるのがライカの面白いところですね。日本のメーカーではまず出せないでしょう、売れる気がしない(笑)ライカMモノクロームもデジタルカメラなのにモノクロ写真しか撮れないというかなり変わり者のカメラですが、最初からモノクロしか撮れないとなれば色を気にすることなくモノクロ目で撮るので被写体や撮り方も変わってきます(自分の中ではそういう意識)それが非常に面白くてシンプルで私は当時持っていたカメラ・レンズを売り払って買いましたが、今回のライカM-Dもシンプルを追及したカメラ。
ライカ的にはデジタルカメラで写真を撮り、液晶画面で確認してまた撮る・・・という行為がスマートでは無い(チンピングというらしい)という事から今回の液晶ディスプレイを排除したフィルムカメラ的なカメラを発表したわけですが、極端に言えば液晶ディスプレイがあっても見なければ、オフにしていれば結局同じ事なんですが「出来るけどやらない」のと「最初から出来ない」の差はやっぱり大きいと思います。ライカMモノクロームもそうですが、今のデジタルカメラならカラー以外にもモノクロモードでも撮れるしフォトショップやライトルームで簡単にモノクロ変換が出来ますが、あえてモノクロしか撮れないライカMモノクロームを使う事でモノクロを撮る覚悟が生まれる(大げさですが・・・)このシンプルさが購入を決断したキッカケでした。
「出来るけどやらない」「最初から出来ない」この差にどれだけ価値を見出すかですね。失敗を極力減らして撮る写真のクオリティを求めるか?失敗を恐れず撮る行為そのものを楽しむか?ライカM-D、非常に魅力的なカメラですが、その価値にこの金額は出せない・・・というのが私の結論です(笑)欲しいですけどねぇ。