写真を撮る日々

写真好き

フォーカスポイント

今使っているFUJIFILM X-H1のフォーカスポイントは91点で(最大325点)カメラによってはもっと多くのポイントがある。動体を撮る人には大変便利な機能だし静物でも手持ちや三脚を使ってじっくり撮る時にこの機能は助かるが、スナップ的な撮り方ではほぼ使う事はない。レンジファインダーを使った事がある人はご存知だと思うが、ライカM型などレンジファインダー機はフォーカスポイントという意味では中央1点しかない。日の丸構図であればピントを合わせて撮るだけだし、ピント位置を中央以外に置く場合は中央で合わせた後にカメラを振って構図を決めて撮る。ライカで言えばM240以前のモデルはこの撮り方で撮るしかないが、慣れればシンプルに素早く撮れる。被写体が近い時は、いわゆる「コサイン誤差」の影響でピント位置のズレが大きくなるが、私が求めるピント精度であればほぼ問題はないし、ある程度距離があればまったく問題ない。(コサイン誤差の影響を抑えるためカメラを振るのでは無く、カメラと被写体の距離を変えずに身体を平行に振るという撮り方もある)

 

その点、今のカメラはフォーカスポイントが多くポイントを選んでピント精度の高い写真を撮る事は可能になったが正直スナップでは使いにくい。私はファインダーを覗いて撮りたい人間なのでライブビューで撮る事はほぼ無い。その場合、X-H1ではファインダーを見ながらフォーカスレバーを使ってポイントを決める事になるが、この動作とスピードがスナップ撮影ではストレスになる。これを回避しようとすると予めフォーカスポイントを決めておけば良いが、それだととっさに構図を変えたい時の自由度が下がる。以上の理由から私の場合スナップ的に撮る時のフォーカスポイントは中央にし、ピントを合わせてからカメラを振って構図を決めてとるレンジファインダー的な撮り方をしている。ピント精度を求める人にはおすすめ出来ないが・・・。

 

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