写真を撮る日々

写真好き

カメラ・レンズ選び

今回、あらたにX-Pro2を購入したタイミングということもあり、私のカメラ選びを少し書いてみたいと思います。

 

前回の記事でMモノクロームとX-Pro2の解像について簡単な試写をしました。

kt-photo.hatenablog.jp

 

カメラやレンズを選ぶ上で「解像性能」は1つの要素として気にされている方も多いかと思います。上記の試写はあくまでサクっと撮った簡単なテストですが、実際はJPEGデータになるまでの過程でカメラ内で様々な処理がされているので厳密な解像テストをするのはなかなか難しいのかもしれません。

 

スペックにこだわったカメラ・レンズ選びも楽しいですが、私は正直あまり・・・というか、今はほとんどこだわりはありません。簡単に言えば「自分が使いたいと思うカメラ・レンズを選ぶのがベスト」で、最終的に自分がどの要素にこだわるのかが一番大切な気がしています。

 

そして、最も大切だと思うのは「撮りたい写真があっての機材選び」です。

 

これは私の経験ですが、若いころは自宅にあったポラロイドカメラ写ルンですでフィルム写真を撮りコンデジを数台使った後にカメラ機材に興味を持ち、初めてデジタル一眼レフを購入したのがニコンD40と標準ズームでした。最初はそれだけで十分だと思っていましたが、標準ズームではなんとなく物足りなくなり、広角レンズを買って風景や建物を撮り、さらに物足りなくなったらマクロレンズを買って花や昆虫を撮る。飽きたら望遠レンズを買って鳥やスポーツを撮り、単焦点レンズを買ってボケを楽しむ。その後レンズの買い替えでスペックを上げていき、ボディもD40から始まりD300sD3000D3s、D800Eなど(まだまだ他にも)ドンドン増えていきました。

 

そこで気付きました・・・「いったい何が撮りたいのか?」

 

写ルンですコンデジで写真を撮っていたころはカメラのスペックなど気にせず純粋に写真を楽しんでいたのに、デジタル一眼を購入してからはボディやレンズのスペックばかり気になり、撮りたい物があるから機材を選ぶのではなく、機材を買ったからそれに合う被写体を撮る・・・という逆の発想になっていました。

 

本当に花や昆虫を撮りたかったか?

本当に鳥を撮りたかったか?

 

色々考えた結果、今の機材は私にとって必要ないことに気付き売却を決めました。そして、自分が撮りたい写真を考えた結果、今の機材構成となっています。ただ、カメラやレンズ選びはメチャクチャ楽しいものです(笑)私の場合は機材をさらに追加していく財力も気力もなかったので全てを売却という選択をしましたが、宝くじでも当たっていたら今でもD5にサンニッパやヨンニッパを購入していることでしょう。

 

あと、手軽に撮って写真の仕上がりを楽しむのであれば、コンデジでもミラーレスでも一眼レフでもやっぱり最新機種がオススメです。AF性能の飛躍的に向上しているし、簡単に撮れるいろんな機能が搭載され、さらにはアートフィルター系なども充実しているので、わざわざRAW編集をしなくてもカメラだけで楽しめます。

 

ただ、私の場合は撮れる写真の出来も重要ですが、それよりも撮影する過程を楽しみたいという気持ちが非常に強く今はレンジファインダーを使っています。今回購入したX-Pro2であればそれなりにAFも速いし軽快に撮れると思いますが、MFでじっくり、時にはパンフォーカスで超軽快に撮るスタイルがやっぱり楽しい。車で例えるなら、目的地につくという目標を基本に快適に移動したいのならオートマ車がラクで便利ですが、移動を楽しみたいのであれば絶対マニュアル車の方が面白い・・・という感じ(笑)ちなみに私は車もマニュアルです。

 

最後に、カメラ・レンズ選びは必ずしもスペックだけで選ぶのではなく、自分が使いたい!と思えるものを使うのが結果的に良い写真を撮れる近道だと思っています。それがフラッグシップ機の人もいればスマホで十分の人もいます。実際スマホで素晴らしい写真を撮っている人もいますし・・・がっ、遠回り(カメラ・レンズ沼)も楽しい(笑)

 

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