写真を撮る日々

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X-Pro2はライカM型的に使えるか?

X-Pro2を購入してからはや数日たちますが、まだじっくり撮りにいける時間が無くストレスを感じています(笑)そんなX-Pro2、色々と特徴はありますが、中でも多くの人が気になるのがファインダーではないでしょうか。光学式ファインダー(OVF)電子ビューファインダー(EVF)そして、今回の目玉でもあるエレクトロニックレンジファインダー(ERF)が加わり、富士フイルムでは「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」と呼んでいます。(長い)

 

fujifilm.jp

 

アドバンストハイブリッドマルチビューファインダーは上記のサイトを見て頂ければ解りますが、光学ファインダー上に縮小した電子ビューファインダー(EVF)を表示させる事ができます。EVFなのでピントの確認はもちろん視野率100%、拡大縮小表示、露出、ホワイトバランス、フィルムシュミレーション等が反映された画像を確認することができる大変便利な機能です。

 

レンジファインダー

私はカメラの構造や仕組みは詳しくなく、カメラ機材に興味を満ち始めてたかが十数年で昔からフイルム写真を熱心に撮っていたわけでもないので、X-Pro2がレンジファインダー機なのか?というのは解りませんが、ライカMモノクロームR-D1x、ライカM3などを使っている経験でX-Pro2を使ったとき、X-Pro2のエレクトロニックレンジファインダーはライカM型のレンジファインダーと同じ感覚で使えるか?という疑問に関しては、現時点では「使えない」という結論です。

 

ライカM型やエプソンR-D1系(以下、ライカとまとめます)などを使った事がある方ならご存知の通り、ライカのレンジファインダーはピントを合わせる小窓がファインダーの中央にあり、そこに写る二重像を重ね合わせてピントを合わせます。なので、一般的にはピントを合わせたい位置をファインダー中央にし(いわゆる日の丸構図)ピントを合わせた後に構図を決めるためカメラをズラすという撮り方になります。しかし、X-Pro2のERFはピントを決める小窓がファインダー右下に固定されているため、わずかではありますが目線を右下に向けないといけないので、それが私にとってはかなりストレスになります。

 

また、被写体との距離が遠ければ問題はありませんが、レンズの最短距離付近の撮影となるとパララックスの問題があるのでピントを確認したい位置が右下のEVFに写らず、一旦ピントを合わせてから構図をズラしてEVFで確認し、また構図をズラして決める・・・という感じで時間が掛かってしまうので、接写~2m前後の距離の撮影ではかなりストレスを感じます。ただ、それ以上の距離になればかなり使える機能だと思いますが、そもそもX-Pro2で望遠系のレンズを使う予定がないので・・・

 

ライカのレンジファインダーに関してはそういう機能は一切なく、中央の二重像でピントを合わせて構図を決めるだけです。もちろんパララックスの問題があるので近い距離の撮影は思った構図にならないこともあり、ファインダー中央でピントを決めてから構図を決めるので厳密なピントを求める方には「コサイン誤差」の問題もありますが、私のようにピント・構図ともあまり厳密なものを求めないゆるい人間は、これぐらいシンプルな方が性に合ってます。というか、レンジファインダーってそんなものでしょ?って思ってます(笑)

 

以上の事から、X-Pro2のERFは多機能がゆえにライカM型のレンジファインダー的に使う事は現時点ではできません。ただ、今後ファームウェアのバージョンアップでEVF小窓がファインダー中央に表示できるようにったりブライトフレームのパララックス補正を潔くとっぱらってしまったら(そういう設定が出来たら)使い心地はかなり変わってくるかも。また、同じように使えないからと言ってX-Pro2のERFが劣っているわけではありません。ライカM型は基本的に接写が出来ず、望遠も苦手(そもそも厳密なピント合わせができない)なので、結局のところは何を求めるかですね。

 

※追記

さすがにOVFの中央にEVFを表示させるのをファームウェアのバージョンアップでするのは無理でしょうね・・・ハード的な問題ですし。書いたあとで気付きました。でも出来たら面白いのになぁ。

 

 

実は上記の事はX-Pro2購入前にヨドバシのデモ機で確認済みでしたが、基本的にEVFで使えばいいやって感じで購入を決めました。そこで感の良い方から、それじゃ~X-T1の方が良いんじゃないの?ってツッコまれそうですが、やっぱりX-Pro2のデザイン、雰囲気が良かったのです。自分が使いたいカメラを使うのが一番!

 

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